
リトルポート甲子園口では、授業の内容がわからない、黒板を書き写すことに精一杯で授業の内容にまで意識がまわらないなど、学校の授業を十分に消化できない小学生・中学生に、通常の教え方とは異なるアプローチで読むこと、書くこと、計算すること、平面・立体を認識し頭の中で操ることを目指す学習アプローチを提供しています。
利用対象の児童・生徒
WISCにおける全検査が70〜80の小学生・中学生
WISCにおける合成得点の最高値と最低値に20を超える差が見られる小学生・中学生
学校で授業を受けることに強い抵抗を示す小学生・中学生
不登校・五月雨登校が見られ恒常的に授業を受けることが困難となった小学生・中学生
※ 公費負担によるご利用には受給者証が必要です
提供時間
平日の11:30〜17:45の任意の時間
土曜日の10:00〜16:00の任意の時間
普通に日常会話はできているのに、1年生の2学期ごろから2年生の半ばにかけて、急に「授業がわからない」と言って、学校の授業や宿題を嫌がるようになってしまうことがあります。「わからない」と言われると、理解力のことを気にされるかもしれませんが、実際に理解力が問題になることは稀です。一般に、先生の声が聞き取れなかったり、黒板に書かれた文字を書き写すのに時間がかかったり、先生がどこを説明しているのか途中でわからなくなってしまったりといった、言語的な課題を背景に抱えている場合が多いのです。
小学校の授業は、ざわざわとうるさいものです。車の音、校庭から聞こえてくる体育の音、音楽の音、これらの音の中から先生の声を選択して聞き取ることが困難な場合、そもそも先生の声が聞き取れないと言う課題が生じます。また、黒板の字を書き写すのに時間がかかってしまうせいで授業の進行に取り残されてしまったようになったり、カーテンのひらめきや外を走る救急車の音、手に持っている消しゴムの感覚に気が取られてしまい、先生が一体どこの何を説明しているのかがわからなくなってしまうこともあります。
例えば、数ある音の中から目標の音に意識を向けることで自然と聞き取れるようになる効果を、カクテルパーティ効果と言います。他にも、授業を受けて理解をするには、さまざまな言語的な選択的注意を無意識に発揮する必要があります。これらの注意力のどこかに苦手や不得意があると、授業の進行に調和できない形で、結果として内容の理解に課題が見られてくるのです。
しかし、親子関係をはじめとする家庭内の環境で、学校で授業を受けるのと同じような注意力を求められる場面はそんなに多くはありません。そのため、授業を受けるために必要な言語発達課題をクリアしているかどうかが不明のまま小学校に入学し、しばらく経ってから「授業がわからない」という報告を子どもから受けることになります。
ところが、日常生活に問題は見出しにくいため、理解力を気にされて塾や個別指導などを検討されるご家庭も珍しくはありません。しかし、影に潜む言語発達課題を明確にし、それに対応した対策を取ることで、より直接的で、効果のある現実的な解決を図ることができます。
まず、脳の機能としてWISK等の検査結果から脳内での処理方法の傾向を把握し、言語発達検査の結果と付き合わせて、具体的な解決策を検討します。
外国人に英語で道を尋ねられたとき、行き先はうまく説明できるけど英語がうまく組み立てられずに何も喋れないときがあります。このとき「道を尋ねられている」という課題の入力をクリアし、「その内容を理解しルートを検索する」という処理をクリアし、最終的に日本語による「出力」の結果を得るところまで到達したのに、それを英語で説明できないと言う課題が発生し「何も喋れない」という現状が作られたことになります。
しかし、現状は「この人は何も喋れていない」なので、見る人によっては「何もわかっていない人」と捉えられかねません。日本語であれば問題なく出力できるのに、「この人は地図がわからないのか」と勝手に思われて、このあと地図の読み方を延々と練習させられるのかもしれません。
このような場合でも、いったん日本語で出力しそれを手元のスマートフォンなどの力を借りて翻訳すれば、このような対応が行われることはなくなります。例えば、九九は覚えていても、具体的な掛け算や割り算の問題ができない場合があります。だからと言って、闇雲に計算問題を繰り返しても、単なる練習不足である場合を除き、あまり功を奏すことはありません。つまづきのポイントは、予想もしないところに潜んでいる場合がほとんどだからです。
まず、問題文の理解が正確か、問題文を絵に書いてイメージに変換することはできるか、問題文に示されている要素を同時に処理できる一時的な記憶容量に不足はないか、計算はできているのに出力の方法を勘違いしていないか、そもそも問われていることが計算の途中で入れ替わっていたりはしないか、このような想定されるつまづきポイントに課題を細分化し、どこまで処理が到達し、処理された結果がどのようなもので、それをどのように答えとして出力しているのか、これらを一つ一つ検討し、修正を図っていくことで、一般的な処理サイクルに誘導をかけていきます。これが、リトルポート甲子園口の学習支援の全体像です。
学文中学校区・上甲子園中学校区における学習支援についてのお問い合わせ・見学予約は専用のメールフォーム・予約サイトからご利用いただけます。見学予約は、利用児の少ない14時台と、利用児の多い16時台からお選びいただけます。また、お仕事の都合で平日の訪問が難しい場合は、18時台以降のご相談も承りますので、ご遠慮なくご選択ください。
自力通所が可能な場合、上記学区外でも西宮市内にお住まいであればご利用可能です。