開設:2024年12月13日
公開:2025年01月04日
弁理士 中川 真人

 特許を取るための秘訣


特許を受けるには、完成させた発明の内容を誰にも教えることなく、特許事務所までご連絡ください。理想を言えば、発明が完成する前から弁理士に協力を依頼し、秘密の確保と特許を受けやすくするための技術的な修正等を適宜加えていきながら開発を進めていくのがベストです。

弁理士への相談は発明の完成前か、完成後か。

大企業は完成前がほとんどです。

特許は、完成させた発明が誰にも知られていない状態でなければ受けられません。発明を完成させたら誰にも教えることなく特許事務所までこっそりご連絡ください。そして、弁理士にその発明はどのような課題をどのような方法で解決し、その発明によりどのようなメリットを受けることができるのかといった技術情報や背景事情を説明していただき、その後に弁理士が伺った内容から出願書類を書き起こして特許庁に特許出願をします。発明の内容を誰かに伝えるのは、弁理士から出願が完了した旨の連絡を受けてからにするのが鉄則です。これだけは、絶対に肝に銘じておきましょう。

一方、理想を言えば発明が完成する前から弁理士に協力を依頼し、秘密の確保と特許を受けやすくするための技術的な修正を加えながら開発を進めていくのがベストです。大企業や知財に明るい中小企業の皆さんは、主にこの方法で開発を進めています。そして、これらの調査と舵取りを組織的に行なっているのが「知財部」と呼ばれる部署で、大企業でなくても特許事務所・弁理士と顧問契約をすることで知財部の機能は企業規模に関わらず持つことができます。顧問料金は一般に月5万円程度ですが、1日分(8時間)のタイムチャージを目安に計算すると最多価格帯になることが多いです。

弁理士への相談は発明の完成前か、完成後か。

ファーストコンタクト

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