学校を嫌いになる理由として、最もウエイトが高いのが人間関係の崩れです。これは、社会に出ても変わることはないでしょうし、少なくとも小学校を卒業するまでは同じメンバーと同じ屋根の下で、一日の大部分を一緒に過ごさなければならないのですから、学校生活を円滑に送るためには、トラブルのない人間関係の構築が前提となります。
また、学習面に問題があっても、極端な話、塾や家庭教師といった学校以外の誰かに外注してその場をしのぐことができますが、クラスメイトとのトラブルの場合は、そう簡単にクラスメイトごと交換するといったことはできません。
とかく学級では学習の進捗に目が行きがちになりますが、児童の情緒と安全のほとんどはクラスメイトとうまくやっているかにかかっており、ここにトラブルが発生すると、たとえ今まで学習がうまくいっていた子であったとしても、一瞬で事態が暗転してしまう点には十分注意しておかなければいけません。