株式会社シナモンアンドブラウン
開設:2024年4月1日
公開:2025年3月2日

クーポン券とやる気の継続

10回ご来店で10%オフ

E君は、好奇心の継続が難しく、簡単に言うと飽きっぽい性格でした。一度決めた目標やルールを継続することがなかなか習慣化できず、周囲の大人もその場限りの対応を繰り返すことに終始してしまいがちになっていました。このような場合、E君の好奇心を継続させる有効な方法はあるのでしょうか。

ノウハウ

お店に行くと、「スタンプ10個を集めたらシュークリームを追加で1個プレゼント」といったクーポン券を渡されることがあります。これは、トークンエコノミーと呼ばれる心理手法で、履歴が目に見えてわかることと、それによって得られる満足感から、通常よりも高い頻度で来店を促す効果が期待されるというものです。

トークンエコノミーは様々な分野に利用されていて、教育現場でも多用されています。それが「たいへんよくできました」という類のスタンプであったり、いわゆるランキングであったりします。

これらは、ステータスを感じる行動ができたときに、継続して同じ印・マークを与え続けて、最終的に獲得した印・マークの数に応じた特別な報酬を与えるという方法で行われます。

ステータスという報酬

報酬を与えて行動を促すことには賛否両論がありますが、問題になるのは報酬が「お金」に直結するような経済的な報酬を与える場合であって、自慢ができる、羨ましがられるといった、「ステータス」を刺激するタイプの報酬であれば、継続して理想的なやる気・好奇心の継続に繋げることができます。

そして、評価される根拠が「頻度」や「回数」といった、客観的に誰も異を挟めない基準であればあるほど好ましい報酬体系をつくることができます。リトルポート甲子園口でもトークンエコノミーは多用していますが、どのような基準を設けるかについては、いつも慎重な検討を行っていて、いつも頭を悩ませている部分でもあります。