投稿:2024年11月24日
「静かにして」というお願いをして、静かにできた場合を「指示が入った」と表現します。指示が入らなかった場合、単に行動に移せなかっただけのか、そもそも「静か」という基準が分からずに混乱したのかで、その後の対応が変わります。実際は複数の言い方を試して技術的な判別を行うのが発達科学です。
代表取締役コメント
「静かにして」は、児童がおそらく最も多い頻度でお願いされる指示ではないかと思いますが、単に「静かにして」というお願いであっても、それを言われた児童がどこまでその内容を把握し、行動に移せるかまでにはさまざまなステップに分割されます。これらのステップを全てクリアして現に静かにできた場合に、私たちはよく「指示が入った」という言い方をします。そして、指示が入らなかった場合、どのステップまでその児童が消化したのかを細かく検証するステップが必要になります。ここからが、発達支援と子育ての違いになります。
発達支援は厳密には子育てとは違います。発達支援は乳幼児から青年、成人に至る全ての年代で、適切な行動に促すための行動学の実践編といえ、その場その時に相応しい行動が自発的に取れるように誘導をかけていく「教育訓練」に近い性質を持っています。