株式会社シナモンアンドブラウン
開設:2024年4月1日

叱っているのに笑う理由

投稿:2024年11月21日

叱っているはずなのに、なぜか笑われて余計にイライラしてしまうことはよくあることですが、このような状況で出てくる笑いは「対人ストレス」を解放するための反応であることがほとんどです。決して面白いから笑っているのではなく、強い対人恐怖が原因で、筋肉を弛緩するために笑いが出ているというわけです。

代表取締役コメント

対人緊張で「笑い」が出るという現象はそれほど珍しくなく、大人でもウソがバレそうになった時や強く叱責されたときに笑い、というかにやけたような表情が出てしまい「何笑ってるんだ!」と余計に事態を悪化させてしまう場面は誰しも一度や二度は目撃したことがあると思います。これは、対人恐怖を緩和させようとする反射反応の一つで、決して面白がっているわけでも、ましてや相手をおちょくろうとしているわけでももちろんありません。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)などでは、その場にふさわしい表情や言動が、それがたとえ演技であってもできるようにするという訓練が行われますが、「何を笑ってるんだ!」という反応は、大人ならともかく、子どものうちはその背景事情を考慮した上で、まずはその場に相応しい振る舞いができるようになる練習を優先させることがよりよい未来につながります。