株式会社シナモンアンドブラウン
開設:2024年4月1日

ぼく自転車乗れるよ👍 ってまたがっただけかい💢

投稿:2024年4月2日

「自転車に乗れますか?」と聞くと、多くの大人は「転ばずに走ることができる」までを含めて「乗れる」と答えます。これは、私たちが長年の経験から「自転車に乗れる」ということは「転ばずに走れる」ことまでできて初めて「乗れる」と答えてよいという学習の成果でもあります。

子どもが「ぼく自転車乗れるよ」とドヤ顔で言うので期待して見てみると、ただまたがっただけで「ほら!」と得意げに自慢することがあります。ここで、私たちが長年に渡る学習の結果手に入れた「自転車に乗れるとは転ばずに走れることまでを含む」といった概念のままで子どもの話を聞いてしまうと、からかわれているのではないかと感じてイラッとしたり、場合によっては叱ったりすることもあるかもしれません。自転車に乗れるというのは転ばずに走れることまでを意味するということを「言外に含む」という言い方をします。多くの場合、子どもの「ぼくできるよ!」には、言外の意味として「できるようになりたい」という希望や目標を含んでいます。

「ぼく自転車乗れるよ」と言ってもし子どもがまたがっただけでドヤ顔をしてきたのであれば、そのまま続けて「じゃあ、そのまま漕いでみようか!」と次の目標、次のステップにうまく誘導してしまう。これが子どもが期待していた展開です。