株式会社シナモンアンドブラウン
開設:2024年4月1日
更新:2024年9月12日

令和6年度支援プログラム

リトルポート甲子園口では、4段階の学年分類と個々の発達段階に応じた支援5科目を組み合わせてバランスの取れた過不足のない支援カリキュラムを編成しています。学年分類による目標や各支援科目の内容は、文部科学省の平成30年学習指導要領を基に作成しています。

事業所理念

リトルポート甲子園口は、適正支援・適正手続・適正請求の3つの基本理念の下、通所児童が適切に養育され、その生活を保障され、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られるよう、法並びに乳幼児教育学・発達科学に基づいた適切な支援を提供します。

リトルポート甲子園口における事業の運営に当たっては、地域との結び付きを重視し、利用者の所在する市町村、他の指定障害児通所支援事業者、指定障害児相談支援事業者、指定特定相談支援事業者、指定障害児入所施設その他福祉サービス又は保健医療サービスを提供する者との密接な連携に努めます。

支援方針

リトルポート甲子園口は、理想論やきれいごとから脱却し、児童福祉法ならびに乳幼児教育学・発達科学に基づいた適切な方法を用いることで、ちゃんとした大人になるための支援プログラムと、そのトレーニングを子どもたちに提供するために立ち上げた新しい児童発達支援サービスです。

安全が確信できる環境であれば、子どもたちはいくらでも挑戦し、学び、試行錯誤を繰り返して高度な社会性と高い思考力を身につけていきます。一方で、安全が約束されない環境では子どもたちは挑戦をやめリスクを回避し、安心がなければ挑戦の原動力となる好奇心や興味・関心すら示さなくなってしまいます。

子どもの発達には、絶対に自分は守られる、助けてもらえるという安全への確信と、安全が約束された環境にいるという安心感が全てに優先されます。このような安全への確信と、それによる安心が約束された環境を安全基地と言い、安全基地なくして、子どもは生きていくことができません。

子どもたちが社会を生きていくために当たり前にできなければいけないことを当たり前にできるようになるために、リトルポート甲子園口が子どもたちの未来への安全基地となり、正しいノウハウとプロセスに基づいたちゃんとした大人になるための準備を、幼少期から一体的・連続的な提供を行います。

3段階の個別支援計画

長期支援計画

向こう1カ年を超える長期的な目標達成に必要な支援計画をおおむね3〜6ヶ月ごとに作成いたします。次の中期支援計画、短期支援計画の基盤となる支援計画となります。

中期支援計画

長期支援計画に基づき、向こう2〜3ヶ月に行う具体的な支援プログラムを抜粋し、おおむね1〜2ヶ月ごとに作成いたします。お子さまの習得状況や心理状況に応じ、その都度細かな修正を行いながら画一的・漫然的な支援計画とならないよう注意を払います。

短期支援計画

中期支援計画で抜粋した具体的な支援プログラムに基づき、支援の細目を時間割に当てはめて1〜2週間ごとに作成いたします。短期支援計画の実施記録は、連絡帳として支援日ごとに後日お送りいたします。

学年分類

未就学児

小学校入学をスムーズに行えるよう、食事や用便等の身辺処理や、ごく基本的な読み・書き、数字の大小、多い・少ない等の把握を目指した支援を行います。

小学校1〜3年生

小学校における集団生活に慣れることを中心に、3年生に向かって学習面において取りこぼしが生じないよう、コミュニケーション支援・教科学習支援のバランスを重視した支援を行います。

小学校4年生

学習面、生活面の双方において、大きな節目となる学年になります。この学年を無事に乗り越えるために、特に算数の習得に重点を置いた支援計画を作成し、通常の学年より細かなスパンで支援を行います。

小学校5〜6年生

中学校入学を見据え、将来の見通しを考慮した支援を行います。また、心理的・精神的な課題を抱えやすくなる年齢であることも加味し、自己決定や意思の伝達を正しく行うためのコミュニケーション支援を行います。

支援科目

支援を提供した翌日に支援実施記録簿を個別に送信しています。

生活・社会

生活・社会は、単独の支援科目としてではなく、施設内の共同生活を通じて総合的に行われる支援プログラムです。日常動作(食事・用便等の身辺処理、安全感覚の習得、日課・予定の体得)、コミュニケーション(立場の上下関係の把握、集団行動における振る舞い、仕事・役割の把握)、日常生活(金銭感覚の習得、規則の把握、公共施設等の利用)が円滑に行えることを目標に支援を行います。

国語・算数

年齢に応じた読み・書き・計算の能力を習得することを目標として行われます。特に、小学校入学、小学校4年生(いわゆる小1・小4の壁)を無事に突破することを目標に、個々の発達段階に応じて慎重に対応します。

音楽

歌や曲の鑑賞、歌唱・演奏を通じて、音楽への興味・関心を持ち、自分なりの表現を行うことができるようになることを目標として行われます。技能の習得に加え、歌詞や曲想からイメージを抱くことができるよう、音楽に楽しさを感じられる支援を行います。

図画・工作

絵を描く、切る・ぬる・貼るなどの工作に関する基本動作を行うことができるようになることを目標として行われます。表現技法の習得に加え、他者の作品を鑑賞し、イメージを抱くことができる支援を行います。

運動

歩く・走る、転ぶ・蹴る・投げるなどの基本的な運動動作ができるようになることを目標として行われます。運動を楽しむことに加え、ルールの把握やチームプレイを行うためのコミュニケーショントレーニングを含む支援を行います。

重点支援4項目

事実を正確に説明する

解釈や言い訳から入る子ども独特の姿勢を改め、いつ、誰により、どのような出来事があったのか、これらの事実を正確に第三者に伝え、社会生活を送る上で必要な事実の説明能力の習得に努め、日々それらの到達度を記録し、改善・改良に向けて支援を行います。

人の話を遮らずに聞く

大きい声で最初に主張をした者の意見が通るという子ども独特の姿勢を改め、相手方の言い分を最後まで聞き取り、その内容に対して適切な返答を行える大人になれるよう、人の話を遮らずに聞く能力の習得に努め、日々それらの到達度を記録し、改善・改良に向けて支援を行います。

順番を待つ

目の前の刺激への反射的興奮を自制し、周囲の状況を確認し適切な順序・順番を守ることができる能力の習得に努め、そのために必要な支援を行います。

静かにする指示を聞く

立場の上下をわきまえ、自由な発言が制限される時と場合があることを理解し、他人からの静かにする指示を聞くことができる能力の習得に努め、そのために必要な支援を行います。

5領域対応表

健康・生活

支援科目「生活・社会」「国語・算数」「運動」

重点支援4項目「全項目」

運動・感覚

支援科目「音楽」「図画・工作」「運動」

認知・行動

支援科目「生活・社会」「音楽」「図画・工作」「運動」

重点支援4項目「静かにする指示を聞く」

言語・コミュニケーション

支援科目「国語・算数」「運動」

重点支援4項目「全項目」

人間関係・社会性

支援科目「生活・社会」

重点支援4項目「全項目」